歯周病の進行

健康な歯周組織は歯肉が薄いピンク色で引き締まっており、腫れや変色がまったくない状態です。歯周病は進行状態によって治療が異なります。症状に応じた治療方法は以下のとおりです。

歯肉炎歯周病の進行
歯と歯肉の間に食べ物や口内細菌のカスからなる歯垢(プラーク)が溜まり、歯肉に炎症が起きている状態です。炎症で歯周ポケットと言われる溝が歯と歯肉の間にできてしまい、容易にカスが溜まりやすい状態となっています。その下にある歯槽骨にはまだ影響がない状態です。

【治療】
初期の段階であるため、治療は比較的簡単です。定期的な健診を行い、家庭での歯磨きを丁寧に行うことを中心に、歯科衛生士からの指導を受けます。歯石がついているとポケットができやすいため、歯石除去を行うこともあります。また、PMTCと呼ばれる専門的なクリーニングも効果的です。

軽度歯周病歯周病の進行
いわゆる「歯周病」の状態です。歯周ポケットの深さは3~4mm程度となり、いっそうプラークが溜まりやすくなった状態です。歯肉が赤みを帯びた感じになりますが、さほど腫れはありません。痛みもありませんが、その下では歯槽骨が徐々に溶け出している状態です。

【治療】
歯磨きを徹底して行うようにします。歯石がある場合は完全に除去し、歯肉の炎症を抑えます。またPMTCを定期的に行い、場合によってはSRPという治療を行うこともあります。

●SRP治療について
SRP治療とは、(スケーリング&ルートプレーニング)という治療法で、ポケット内にこびりついている歯石を除去する方法です。歯周ポケットの奥深くに入り込んだ縁下歯石と呼ばれる歯石を、専用の器具で除去していきます。縁下歯石が原因となって引き起こされていた歯周病や炎症の場合は、これで改善することが見込まれます。

中等度歯肉病歯周病の進行
炎症がさらに進行し、歯周ポケットは4~6㎜となった状態です。歯槽骨の吸収も進行しており、歯を指で押すとわずかに揺れる状態(動揺)が見られます。歯肉の腫れや出血も明らかとなってくるため、目で見てもわかる状態です。また、口臭が出る場合もあります。

【治療】
ブラッシングやPMTC、歯石除去といった基本的な治療をしっかりと行います。痛みが出ることもあるため、治療の際には麻酔を用いることもあります。噛み合わせによっては動揺が強く出て歯周病の進行が早まることもあるため、噛み合わせの調整を行うこともあります。

重度歯肉病歯周病の進行
歯肉が化膿して、真っ赤に腫れた状態です。骨もかなり破壊されて後退し、歯の動揺がグラグラと大きくなっています。重度の場合、非外科処置で対応できない部位があれば歯周外科にて対応します。それでも保存不可能な場合は、残念ながら抜歯となります。

【治療】
重度の場合、保存的療法では効果がない場合もあります。そういった場合、患者さまが希望するのであれば、外科的治療を行う専門の医師や医院にご紹介することも可能です。そこまで望まないという方に対しては、できる限りの治療を行います。

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